日本史は歴史小説で学ぶ、世界史は映画を通して学ぶ
一気読み〜!!!
〈日本史は歴史小説で学ぶ〉
(本来)義務教育は社会で生きていくために必要なものを学ぶ期間であるべきだと思います
社会で生きていくには人間を知る必要がある。
人を理解するには、その人の育ってきた環境やバックボーン(歴史)を知ることが大切デスね。
日本史を学ぶときにそういうことを考えてみてはどうでしょうか?
学校の教科書のような出来事の羅列だけを載せたものでは頭に入らないと思います。
ハッキリした事実ではない、仮説や推測では教科書に載せられないのかもしれません。
だったら、ドラマがあり人間味あふれた歴史小説を読んでみませんか?
事実(史実)と多少違っていてもいい、「面白い!」や「カッコいい!」と感動し、
感情移入できれば心に残るし頭に入るでしょう。
明治維新や戦国時代、どこからでもいいと思います。
参考
「歴史小説で学ぶ日本史 』一覧
http://warmheart0159.hatenablog.com/entry/2017/09/01/201417
〈世界史は映画を通して学ぶ〉
世界は広い
いろんな人種、民族があり、言葉や習慣が違う。日本の常識は世界の非常識なんて言われますね〜逆もまた然りですが…
しかし、考え方が違うからといって付き合わないでは発展はないデスね。
関心を持って理解し認めあう心で、言語や宗教・文化(食文化)などの背景をかんがえながら映画を観る
教科書だけより数倍楽しく学べると思います。
(他国の人の素質を知るにも、過去1000年のその国の歴史を知ることが必要)
参考
「映画で学ぶ世界史 一覧」
http://warmheart0159.hatenablog.com/entry/2017/08/25/124052
「坂の上の雲」
まことに小さな国が
開化期を迎えようとしている。
小さなといえば、明治初年の日本ほど小さな国はなかったであろう。
産業といえば農業しかなく
人材といえば三百年の間、読書階級であった旧士族しかなかった。
明治維新によって日本人は初めて近代的な
「国家」というものを持った。
誰もが「国民」になった。
不慣れながら「国民」になった日本人たちは、日本史上の最初の体験者として
その新鮮さに昂揚した。
この痛々しいばかりの昂揚が分からなければ、この段階の歴史は分からない。
社会のどういう階層のどういう家の子でも、ある一定の資格を取るために必要な記憶力と根気さえあれば、博士にも、官吏にも、軍人にも、教師にもなりえた。
この時代の明るさは、こういう楽天主義(オプティミズム)から来ている。
今から思えば実に滑稽なことに、米と絹の他に主要産業のないこの国の連中が、
ヨーロッパ先進国と同じ海軍を持とうとした。
陸軍も同様である。
財政の成り立つはずがないが、ともかくも近代国家を作り上げようというのは
もともと維新成立の大目的であったし、維新後の新国民達の少年のような希望であった。
この物語は、その小さな国がヨーロッパにおけるもっとも古い大国のひとつロシアと対決し、どのように振舞ったかという物語である。
主人公は、あるいはこの時代の小さな日本ということになるかもしれないが、ともかくも、我々は三人の人物のあとを追わねばならない。
四国は伊予松山に、三人の男がいた。
この古い城下町に生まれた
秋山真之(あきやま さねゆき)は
日露戦争が起こるにあたって、勝利は不可能に近いと言われた
バルチック艦隊を滅ぼすに至る作戦を立て、それを実施した。
その兄の秋山好古(あきやま よしふる)は
日本の騎兵を育成し、史上最強の騎兵といわれる
コサック師団を破るという奇跡を遂げた。
もう一人は、俳句、短歌といった日本の古い短詩型に新風を入れて、その中興の祖となった
彼らは、明治という時代人の体質で
前をのみ見つめながら歩く。
上っていく坂の上の青い天に
もし一朶の白い雲が輝いているとすれば、
それのみを見つめて坂を上っていくだろう。
後に戦略戦術の天才といわれた秋山真之は
海軍兵学校時代
あまり勉強をしていたそぶりはないが、成績は常に首席だった
「教官の説明ぶりや講義中の顔つきに気をつけていると出しそうな試験問題を推定することができるのだ」まず、真之の特徴は、その発想法にあるらしい。その発想法は、物事の要点は何かということを考える。
「人間の頭に上下などない。要点をつかむという能力と、不要不急のものはきりすてるという大胆さだけが問題だ」