ヨシジのブログ

オーナーシップという生き方をめざして!喘息持ち頭痛持ち高血圧糖尿病の妻とともに、アトピー性皮膚炎・食物アレルギーの三兄弟を育てる男のブログ

西遊記

西遊記といえば…

 

時代背景

唐(618~907年)
宋(960~1279年)

人口世界の20% GDP世界の50% 

現代の中華料理の基礎が確立

宋の時代の陶器が一番高価

 

夜の戒厳令が解かれたため都が不夜城となり、夜の酒場で西遊記が語られていった。

 

 

元(1271~1368年)
明(1368~1644年)


唐の時代の話を宋の時代に語られ(リイマジネーション)、元の時代にまとめられ明の時代に長編小説として出版された


実話が完成になるまで900年かかり、
道教仏教儒教が渾然一体(=ごちゃまぜ=チャンポン)となった中華圏中国人漢民族の精神世界の縮図となった

登場人物

玄奘aka三蔵法師Tripitaka(604~664年)
三蔵法師は(602年~664年)の法名玄奘で、中国唐代の第一僧侶とされています。幼い頃両親をなくした玄奘は、13歳の時出家し、たちまち有名な僧侶として全国に名を知られます。今から1300年前、三蔵法師は25歳の若さで当時の都である長安(今の西安)から出発し、遥か遠い天竺(インド)に経典を求めて旅を始めます。長安を出発してから中央アジアアフガニスタンパキスタンを通って目的地のインドに到着します。

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九回生まれ変わってる 

三蔵法師は10回生まれ変わる間、一度も精を漏らしたことがない聖僧なので徳が非常に高い。 

ただ、徳が高い人の肉を食べると長生きするということで妖怪に狙われるという悲劇に見舞われる
九回の前世で毎回お経を取りに天竺に向かう。毎回同じところで失敗している
同じ妖怪につかまって同じ妖怪に食べられている
その妖怪の名は、沙悟浄

沙悟浄されこうべの首飾りはすべて三蔵法師の前世だという…

英語名Tripitaka Tri(三)pitaka(籠)


沙悟浄aka沙和尚Sandy 元・天上軍「捲簾大将(けんれんたいしょう)」
天帝を守護する役目。近衛兵の大将
天帝の宝である玻璃の器を手を滑らせて割ってしまった罪で天界を追われた。
鞭打ち800回の刑を受けて下界に落とされ、さらに7日に1度は鋭い剣を飛ばして脇腹を貫くという罰を受け続ける(エグイな、たった一回の過失でこれほどの仕打ちが…)
飢えと寒さから三千里もあるという弱水の流沙河で人を喰らう妖仙となった。

日本では「河童」とされることがあるが中国には河童はいない、それは水の妖怪というイメージからで、それを言うなら「揚子江ワニ」がイメージ的に近い
だからなのか、パズドラ(ゲーム)の沙悟浄「ワニ」である。

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最初に流沙河の水中から現れたとする間違った解釈に由来する
もともとは流砂河は文字通りの流砂の広がる砂漠のことであったが、かなり早い段階で川と誤解され、西遊記の中でも川や水中のような描写になっている。

日本の間違った沙悟浄観を確立させてしまったのはやはりコレ↓

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実際は沙悟浄のモデルは「深沙大将(じんじゃだいしょう)といわれている

f:id:warmheart0159:20170919141402j:image深沙大将

f:id:warmheart0159:20170926221206j:image日本以外の沙悟浄イメージ↑

沙悟浄の英語名Sandy(サンディ) はサンド(砂)からきてる


【猪悟能】aka猪八戒Pigsy 元・天上軍「天蓬元帥(てんぽうげんすい)」天の川水軍の大将

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水軍大将というと海軍大将みたいだな(ワンピース)
海軍大将といえば

赤犬、青雉、黄猿、藤虎、緑牛

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呼び名は色と動物の組み合わせ
そこに加わるとすれば、さしずめ黒豚?か紅豚?かな

 

女癖の悪さで知られ、酔った勢いで月にある広寒宮の嫦娥/姮娥(じょうが/こうが)に強引に言い寄った為、鎚で2000回打たれる刑罰をうけ、さらに天界を追われて地上に落とされた。

地上では真っ当に生きようと人間に生まれ変わるはずが、誤って雌豚の胎内に入り、豚の妖怪となってしまった。

 

猪八戒ベジタリアンだった!?

猪八戒といえば大食いのイメージもあると思うが、実は菜食主義者だったようだ。
八戒(八つの戒め)といわれる三厭五薫(さんえんごくん)を断つ食生活をしていた。
三厭(哺乳類:犬、鳥類:雁がん、魚類:鯔ぼら)犬は信の心、雁は礼の心、ボラは忠の心を表す。
五薫(ニラ、ニンニク、ネギ、タマネギ、ラッキョウ)。

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 孫悟空aka孫行者Monkey 美猴王びこうおう) 斉天大聖せいてんたいせい
石(金剛石)が割れて卵が出てきた、そのタマゴが長い年月風雨にさらされて
たまたまサルの形をして、たまたまそこに魂が宿った
[金剛石=ダイヤモンド]
だから実は猿ではなく、猿型ダイヤモンド⁉︎

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 孫悟空のモデル

 インドの有名な叙事詩ラーマーヤナ』の猿の神として登場するハヌマーンも黄金の肌と真紅の顔面そして長い尾っぽを持つ姿として描かれているところから、

ハヌマーン孫悟空のモデル

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ハヌマーンもまた孫悟空と同様に、超常的な神通力を使用し、空を飛んだり、体の大きさを変えたりした。また、場面によって猿軍団を率いる、山を持ち上げるなどの行為を行ったとされる。

 

なんと!ハヌマーンウルトラマンとも共演してた。

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西遊記(大まかな)あらすじ~

 【悟空編】
天地開闢(てんちかいびゃく。世界の始まり)
以来、花果山のてっぺんにあった霊力ある
仙石が卵を生み、それがはじけ
金色の目の石ザルが生まれました。


サルの群のなかで遊んでいた石ザルは
ある日、滝に隠された「水簾洞」
(すいれんどう)を見つけ、そこへ
仲間も引き入れてサルたちの王になり、
美猴(びこう)王と名のります。
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気ままな生活を300年も続けた美猴王は、
自分もいつか死んでしまうことを
悲しみはじめました。

家来から、仏と神と仙人は死なないという
話を聞くと、では「死なない術」を
さずかろうと、山を出て仙人に
弟子入りします。


仙人から「孫悟空」という名前をもらい、
72通りの変化(へんげ)の術を身につけた
石ザルは、一息に6万キロも飛べる
「觔斗雲」(きんとうん)もゲット。


これに乗って20年ぶりに故郷の水簾洞に
帰ってみると、「混世魔王」という
妖魔に襲われていたので、自分の
にこ毛を子ザルに変化させる
「分身の術」で魔王を倒します。


自国軍を強化しようと考えた孫悟空は、
傲来国を攻めて武器を奪い、海底の龍宮
(水晶宮)に行き東海龍王に「如意金箍棒」
(にょいきんこぼう。略して如意棒)を
むりやり差し出させます。

龍王の訴えを聞いた天の玉帝は、
悟空をおとなしくさせようと馬屋番の
官職を与えますが、悟空はバカにするな
と大暴れして花果山に割拠。

毘沙門天の化身といわれる李天王と
その子、ナタ太子に攻めさせたものの
撃退され、玉帝は仕方なく悟空に
「斉天大聖」の名を与え、「蟠桃園」
(天界の桃畑)をとりしきる仕事を
させます。
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そこでも横暴をきわめるので、玉帝は
甥であるつわもの、顕聖二郎真君
(けんせいじろうしんくん)を
呼んで、戦わせます。
 f:id:warmheart0159:20170926221809j:image顕聖二郎真君

南天門では、観音、西王母老子らが
戦いを見守っていましたが、やがて
老子が左腕から「金剛琢」(こんこうたく)
という輪をはずして、ほうり投げますと、
それが脳天に当たって悟空は倒れました。

ついに御用となった悟空は、天上で
コマ切れの刑に処されることに
なりましたが、「仙丹」を食べていた
おかげで切られても焼かれても無傷。


困り果てた玉帝が釈迦如来
助けを求めますと、如来は悟空の
ところへ行ってやさしく話します。

「その觔斗雲でわたしの右の
手のひらから飛び出して見せて
くれたら、天界の神の座にすえて
あげましょう」
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悟空が空のはずれまで飛んで行くと、
五本の柱が立っていたので、
「斉天大聖」と署名しておしっこを
かけてから釈迦如来のもとへ戻ります。
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如来の指には悟空が書いた文字と
おしっこの湯気が残っていました。

釈迦如来は五本の指を五行山に変え、
悟空の体をそこに押し込めます。

てっぺんの四角い石の上にお札を
貼り付けると、山に根が生えてすきまが
縮まり、悟空はわずかに身動きすること
しかできなくなりました。

 

【遊行編】
それから500年ほどして、下界の乱れを
案じた釈迦如来は、手もとにある三蔵の
真経を立派な僧に託したいと思い、
それにふさわしい人物を観音菩薩
探させ始めました。

観音が出会ったのは、もとは天界で
捲簾大将(けんれんたいしょう)をつとめ
ながら、玻璃の杯を壊したせいで
下界に落とされた妖怪。
f:id:warmheart0159:20170926200642j:image沙悟浄


観音から沙悟浄(さごじょう)という
法号をもらった妖怪は、取経者が来るのを
ひたすら待つことになりました

続いて観音が出会ったのは、もと天界で
天蓬元帥(てんぽうげんすい)でありながら
嫦娥(じょうが)という女神にいたずらを
したため下界に落とされ、ブタの腹から
生まれてしまった妖怪。
f:id:warmheart0159:20170926235150j:image猪悟能


観音から猪悟能(ちょごのう)という法名
もらい、取経者の弟子になって旅をすれば
罪が許されると聞いて、この妖怪も同じく
取経者を待つことにしたのでした。


そしてようやく玄奘という若い優秀な僧を
見つけ出した観音は、「小乗の教えでは
亡者を救って昇天させることができないが、
わたしのところにある大乗仏法の三蔵なら
それができる」と告げ、取経者に任命します。

三蔵のお経を取りに行くということから、
玄奘は「三蔵」と名のるようになり、
太宗皇帝に許しを得て唐の都、長安から
天竺(インド)へ旅立ちます。

 f:id:warmheart0159:20170926235326j:image三蔵法師

五行山を通りかかった三蔵は、
孫悟空の封印を解き、弟子にしますが、
悟空はまるで三蔵の言うことを聞きません。

三蔵が観音から授けられた「緊箍児」
(きんこじ)という宝のついた頭巾を、
悟空にかぶらせました。

呪文を唱えると、その輪っかが
ぎりぎりと悟空の頭を締め付けるので、
悟空は言うことを聞くようになります。


三蔵が悟空と旅していくと、いきなり
現れた妖怪が馬を食べてしまいました。

悟空が戦ううち、それは実は西海龍王の
子で、火事を起こして天界を追われた
龍であることが分かります。

観音の導きで龍は姿を変えて三蔵が乗る
馬になり、天界での罪の許しを求め、
ともに西へ向かうこととなります。

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妖怪を退治しながら、西へ向かう一行は、
やがて猪悟能と沙悟浄にも出会い、
はじめは相手を知らないせいで戦いますが、
やがて仲間とわかって同行します。

猪悟能は、なまぐさものを食べないように
戒めを守っていたことから「八戒」と、
悟空は「行者」、悟浄は「和尚」とも
呼ばれるようになります。


各地の妖怪たちは、取経者の一行が
やって来るのを今か今かと待ち構えて
いましたが、それはこんな噂が
流れていたから。

「唐の坊主が大乗のお経を取りに
来るというが、そいつは金蟬子の
生まれ変わりで、十世にわたり
修行を積んだとびきりの善人だから、
その肉をひと切れでも食べると、
長寿長生まちがいなしだ」


妖怪たちはまず悟空、悟浄、八戒を
何とか始末してしまおうと、
あの手この手を使って来ます。


f:id:warmheart0159:20170927172636j:image金閣大王と銀閣大王
平頂山に巣食う2匹の妖怪、金閣大王と
銀閣大王が持っていた「紅ひょうたん」は
名前を呼び、相手が返事をしたら
吸いこんでしまうという不思議な法具。

悟空は得意の変化の術を使い、一時は
その宝を奪ったりもするのですが、
また奪い返され、ふとした油断から
絶体絶命の危機に陥ってしまいます。


ウソの名前なら吸いこめないと思って
返事をすると、たちまちピューッと
紅ひょうたんに吸いこまれ、ぺたんと
封印のお札を貼られてしまいます。

紅ひょうたんは中のものをどろどろに
溶かされてしまうので、悟空は焦る
ものの、いろんな仙術を駆使して
切り抜けます。


火焔山という難所では燃えさかる火で
とても先には進めず、そこを通るには、
芭蕉扇」(ばしょうせん)という
法具を使うしかありません。

それを持っているという鉄扇仙こと羅刹女
(らせつじょ)に貸してくれるよう頼みに
行きますが、羅刹女は悟空を見るなり激怒。

以前に悟空が退治した妖怪、紅孩児
(こうがいじ)の母だったから。

f:id:warmheart0159:20170926222308j:image牛魔王と羅刹女
なんとか知恵を働かせて芭蕉扇を奪おうと
しますが、やがて羅刹女の夫でやはり
悟空に恨みを抱く牛魔王も出てきて、
激しい戦いをくり広げます。

f:id:warmheart0159:20170926222226j:image孫悟空


そのほかいろんな妖怪との戦いを
切り抜けて、一行がようやく天竺
(インド)までたどり着いたのは
長安をあとにして14年目のこと。

霊鷲山の雷音寺に入ると、釈迦如来
現れて35部、全部で5048巻のお経を
授けられます。
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八戒が帰り道の心配をすると
八大金剛が現れて、風を起こし、
一行を一瞬のうちに長安へ運びました。

悟空の頭の輪っかはいつの間にか
なくなていました。

 

 

金角銀角は老子の(不良化した)弟子

老子の5つの宝貝を持ち出して下界で悪さしてたと…

それはまた次回の講釈で…

 


西遊記エンディング 「ガンダーラ」 演奏:ゴダイゴ