愛と性と人生
第10章 愛は自分の内に育てて、人との関わりの中で注がれてくるミラクルパワー 〈文学や哲学は愛についての解答を与えていない〉 愛は人間社会を結びつけ、潤いを与える最も大切な要素ですが、愛とは何か、どうしたら愛情豊かな人間になれるかという根本的…
第9章 愛の力を家庭から社会へ 〈家庭内暴力や非行の原因は両親にある〉 子供は両親の愛情を栄養として育ち、両親の生きざまを規範としながら大人になっていきます。家庭は愛を育て完成させるための道場であり、人格形成と何が善であり何が悪であるかという…
第8章 子育てによって自分も育つ 〈人生という愛の道場の中で、愛は成長し人格に丸みを与える〉 憧れとしての初恋、性欲との闘い、失恋、ようやく見つけたベターハーフ、しっとりと落ち着いた夫婦の愛、子供を持って知る親の愛、そしてそこから広がる隣人愛…
第7章 幸福な夫婦となるために 〈相手を好きになる努力なくして、愛情は芽生えない〉 夫婦としての共同生活の中で、互いを思いやるという本当の意味での愛情が芽生えるようになり、少しずつ夫婦らしくなっていくわけですが、ほっておいてもそうなるというわ…
第6章 結婚、それは別の人格を認めること 〈愛を忘れ性の快楽を追求した現代人への性の反撃〉 愛さえあればという肉体の”自由恋愛”を主張する人たちには、根本的な盲点が隠されています。それは、そのような主張が、男であり女であるといった立場に立ってい…
第5章 性の貧しい認識が青春を暗黒へ 〈思春期最大の課題は、性欲の問題をいかに克服するか〉 女性には、なかなか分からない男性の苦しみは何かといったら、仕事や人間関係を挙げることができますが、すべての男性に共通の課題は性欲の問題であると言っても…
第4章 性教育は人間教育の骨格 〈愛と性が分離する男性、同一視する女性のすれ違い〉 性をどう見つめたらいいのか? これは人間としてどう生きるか、ということと同じ意味の最も本質的な問題です。 ですから性教育とは、生物学の教育ではなく実は人間教育の…
第3章 男性は女性を愛し得るか 〈短期間の間に盲目的状態で、生涯の伴侶を選ぶ恋愛〉 結婚式の披露宴でよく語られる言葉の中に、「結婚前は両目を開けて相手を見、結婚してからは片目をつぶって相手を見なさい」というものがあります。 恋のとりこになって…
第2章 愛は与えて無限に溢れる 〈欲しいと思っている人からは逃げていく愛だから〉 砂漠に浮かぶ蜃気楼のように、追えども追えども到達できない。 愛して欲しい、愛が欲しいと願う人が愛されず、特に願いもしない人が愛される。この皮肉な現象は、私たちの…
第1章 愛に似て愛と異なるもの 〈人との関り合いがうまくできるかどうかで、幸福になれるかどうかが決まる〉 誰にとっても、人間というものは、もっとも興味ある存在ではないでしょうか。 言うまでもなく、人の間と書き、一人では生きていけない私たちは、…
〈はじめにまじめに愛と性を考える〉 僕が10代から20代の独身時代に、価値観・人生観において影響を受けた酒井正樹氏の著書の内容を紹介したいと思います。 今は40代になり、妻と3人の子供たちと暮らしながら いまなお共感することが多いですし、子供たちに…